「半纏」「どてら」「ちゃんちゃんこ」は聞いたことがある方も多いと思います。
そして、何となくどんな物かもわかる方も多いと思います。
しかし、何が違うのか、もしくは呼び名が違うだけで実際は同じものを指す事なのか?等、しっかりとわからない方がほとんどだと思います。
最近の若い方は着た事無い方が多いと思います。
ご年配の方は昔、子供の事に着ていた思い出とかもあるのではないでしょうか?
今回はその違い等をわかりやすく解説させて頂きます。
「ちゃんちゃんこ」とは
ちゃんちゃんこって名前は良く効きますよね。最近はあまり見る事は少ないと思いますが、昔・・・昭和の時代には良くありました。
ちゃんちゃんこで思い浮かべるのは防寒着のイメージだと思います。
防寒着は間違いありません、しかしどんな形状だったか覚えておりますでしょか?
正解は、袖の無い羽織状の防寒着です。
綿入れになっていて袖無しではありますが、とても暖かいです。
袖が無い理由としては、家事などの作業をする際に邪魔にならない様にといった説がございます。
前合わせになっておらず、前を紐で結んで着用するタイプです。
その為、ゆったりと羽織る事ができ、中にも色々セーター等着こむことが出来ますし、脱いだり着たりするのもとても楽ですよね。
綿が入っているので布団を巻いている様な感覚で非常に暖かいです。
ちゃんちゃんこの名前の由来なのですが、いろいろ説はありましてどれが正解かはわからないですが飴売りが着ている衣装から来たというものといった説が有力だそうです。
江戸時代に袖なしの羽織を着用した子どもが、鉦をチャンチャンと叩きながら飴を売り歩いていたから子供の着る袖なしの羽織をちゃんちゃんこと呼ばれるようになったと言われております。
「半纏」とは
半纏はいわゆる現在は法被、印半纏の意味合いで使われる事も多いです。
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詳しくは上記をご確認いただければ幸いです。
半纏は防寒着というよりは、昔は作業着、今はイベント衣装等としても幅広く利用されております。
一般的には祭り衣装としてのイメージが強いと思います。
町内会のお祭りから、大規模なイベントなど様々なシーンで使われますよね。
大人数で衿に団体名やチーム様のお名前等を名入れして着用しているのを見た事がある方も多いと思います。
デパートの大売り出しなどでも良く着用されておりますね。
「ちゃんちゃんこ」と良く似た意味合いで使われる「半纏」はいわゆる綿入れ半纏と呼ばれる物になります。
こちらはお祭り衣装では無く、防寒を目的とした物になります。
ちゃんちゃんことの違いは?と疑問が出ると思いますが、簡単な違いとしては袖がある事です。
袖の無い綿入れ半纏がちゃんちゃんこだと認識してOKです。
両方ちゃんちゃんこだと思っている方も多いと思いますし、正直な所ちゃんちゃんこで話は通じると思いますが正確な情報としては袖を見て判断して頂ければと思います。
「どてら」とは
どてらは漢字で書くと「褞袍」となり、主に関東での呼び名となります。関西では「丹前」と呼ばれております。
こちらも防寒着として使用する物になります。
形状としては、着物を少し大きくした形で同じく綿を入れて防寒性を高めております。
旅館などで着物の上から湯上りに着たりする用途で使われます。
その為、半纏とちゃんちゃんことは形状が異なるのでわかりやすいと思います。
「半纏」「ちゃんちゃんこ」「どてら」も防寒の用途は同じで少しづつ詳細が異なるものとなります。
同じように見えても結構違いますので、一度覚えてしまえば簡単ですので是非今回を機に覚えちゃいましょう!