お祭衣装で欠かせない法被ですが、何気なく昔からある物として着用されている方も多いと思います。
よく見ると昔ながらの伝統的なデザインが沢山使われております。
法被を見るだけでも伝統の和柄の勉強にもなりますよ!
シンプルなデザインから凝ったデザインの法被まで沢山ございますので、今回は色々ご紹介できればと思います。
是非お気に入りの法被を見つけていただければ幸いです。
法被の身頃のデザイン
法被本体の身頃には色々なデザインが施されております。
法被のメインになる部分ですので、面積も大きく法被の印象をつける一番の場所ですね。
吉原つなぎ
とてもよく見る柄の一つだと思います。
和装の定番柄の一つですね。法被に限らず、浴衣などでも使われる柄です。
とても力強く迫力のあるデザインですね。
江戸時代の遊郭があった吉原から来ています。吉原の手引き茶屋の暖簾で使われていたと言われております。
源氏車
こちらも良くみる定番の古典柄の一つですね。
車 の名前の通り車輪の柄になっております。こちらも浴衣などにも使われている柄ですね。
源氏 とは源氏物語から来ているそうです。
ずっと回り続ける車輪が縁起物として図案になったと言われております。
こちらの柄の派生で、半分だけの車輪の柄など関連柄がいくつかございます。
熨斗
のし と読みます。法被では背中一面に使われたり、小さくワンポイントで使われたりと色々なデザインで使用されております。
こちらの古典柄はおめでたい柄でお宮参りの着物などにも使われる事が多いです。
お祝い事には欠かせない柄で男女問わず着物にも使われている柄になります。
市松
こちらは古典柄に詳しくない方でも何度も目にした事のある柄ですよね。
おなじみの市松文様です。四角が並んだ文様ですね。
法被、和服に関わらず洋服にも使われておりますので、市松柄の服をお持ちの方も多いと思います。
市松は柄が途切れることなく続いている事から、繁栄を意味しております。
繁栄を表した縁起の良い柄ですね。
終わりのない柄ですので、終わりなく続きますようにとの意味がありますね!
三つ巴
三つ巴は良く戦いの際等に用いられる言葉です。
三つも力が均衡していて、中々決着がつきにくい状況と時に使われます。
家紋にも使われている柄になります。
丸に尻尾のついた様な柄が三つあるのが特徴的です。こちらは勾玉と呼ばれ、神社、お祭の提灯等で見かける事があるかと思います。
向いている向きによって、右三つ巴、左三つ巴といった名称になります。
レンガ
これは説明の必要が無いかもしれないですね。その名の通りレンガの形の柄です。
法被では昔から定番の柄になります。総柄として使われる事も多く、シンプルで力強い柄ですね。
傘
傘も昔からのお馴染みの定番の柄の一つです。
背中に大きく一つでもかっこいいですし、一つ一つが小さめの柄で連なっているデザインも良く使われます。
傘は円形のデザインですので、目立ちますし多色を使用した傘柄はとても目立ってかっこいいですよね。
無地
これは柄といって良いのかわかりませんが、無地です。
何も柄は無く、地色だけの状態です。
しかし、無地の法被はとても人気がございます。
無地のシンプルな状態を好む方も勿論いらっしゃいますし、無地で購入して上から団体名等を名入れする方も多いです。
つまりは使い勝手が無限大の法被でもあるのです。
色々な地色の法被がございますので、是非お好みの色を見つけてくださいね。
背紋・大紋
「背紋」とは法被の背中に文字が入っているのをよく見かけると思いますが、その文字部分の事を指します。大紋とも呼ばれます。
また、背中心にある縫い目を背縫いと言います。背縫いが無い法被もございます。
背紋にも様々な文字が使われております。
祭
祭は一番多い背紋ですね。一番定番の背紋で尚且つ一番見慣れた背紋だと思います。
多くの定番の法被に初めから使われています。
また、祭の色も様々で、黒や赤などの強い色が基本的には使われる事が多いです。
睦
睦の漢字の意味は、目に「坴」は寄せ集まるといった意味がございます。
つまり、仲良くする等の意味となります。
皆で親睦を深めるといった想いで睦と背紋が入っております。
神輿
みこし と読みます。こちらは聞いたことはあると思います。お祭でみんなで担ぐあの神輿ですね。
神輿とは神様が一時的に町内、地域内を移動するのに乗る乗り物です。
神様が神輿にのり神社から出て、地域の様々な厄や災を取り除いたり、人々の願いを聞くためと言われております。
担ぎ手が男性のみ、女性のみ、子供しか担げない神輿等、地域によって色々な神輿がございます。
祭禮
さいれい と読みます。
祭禮とは神社などで行われれるお祭りの事を指します。
祭 の意味はわかると思いますが、禮 とはどのような意味なのでしょう?
示 の漢字の由来は神を祭るときの祭卓の形と言われております。
豊 は醴の原型とも言われております。醴とは甘酒の事を指します。
禮そういった儀式を表す漢字となっております。
今回ご案内しました以外にも色々な柄の法被が存在します。
また、オリジナルで法被を作ることも出来ますので是非お気軽にお問い合わせください。
半纏(はんてん)法被(はっぴ)名入れをしたい!オリジナル半纏(はんてん)法被(はっぴ)にしたい!との、お問い合わせを頂く事が多いです。勿論、対応させて頂きます。今回はお問い合わせで一番多い半纏(はんてん)法被(はっぴ)の衿[…]
良くある質問より、「半纏(はんてん)」と「法被(はっぴ)」の違いを解説いたします。…
法被のご購入はこちらで出来ますので、
是非お気に入りの一枚を見つけてみてはいかがでしょうか?